岡の瓢箪の始まり
世界遺産・八上王子跡のある岡地区では、50年ほど前からひょうたんを作っています。井上さんというひょうたん名人がいたころは、テレビなどマスコミがこぞって取材に来ていたとか。岡にある深見橋には、ひょうたんのモニュメントがあり、近くにはひょうたんのショウケースもあります。現在は「岡老人クラブ」が中心となって、田中神社横の畑や会員の畑などでひょうたんを栽培しています。
岡老人クラブと瓢箪
ひょうたんは一万年前土器が作られる前に器として使われていたそうで、初めはくびれのない形だった。丸い形だと持ち運びに不便なため、真ん中がくびれるよう改良して現在の形になったそう。ひょうたんができることによって水の持ち運びができ、生活が川中心ではなくなったとか。ひょうたんに入れると少しずつ気化するため熱を奪い、中の飲み物が冷える。

ひょうたんの加工は非常に手間がかかり、お盆前後にひょうたんの葉が枯れたころに収穫し、実を水につけて腐らせて加工する。大きなひょうたんは口から穴をあけるが、小さいものはそのまま30日程度水につけておく。途中一度取り出して種を穴から降り出す作業をする。その時のにおいが何とも言えず、素手で触ると3日はにおいが取れないといわれるが、私はそんなに気にならない。
種を出し、水を替えてさらに2週間ほど水につけた後、取り出して表皮をはいで水で洗って乾燥させてできあがる。今年は、原因不明の病気が発生して、実になっている時に腐り始めたそう。ひょうたんは交配しやすいので、今年は小さめの千成ひょうたんを栽培したけれど、大きな実になった。来年は、万田酵素を使って大びょうたんの栽培に取り組んでいきたいと語っていました。





